ミーハー主義。

テレビ業界で働く私が、アイドル・テレビ番組・映画などについて書きます。

【愛踊祭決勝戦レポ】テレビ関係者による、出演した全グループのレビュー

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(出典:愛踊祭~あいどるまつり~ (@idol_matsuri) | Twitter

愛踊祭2017の決勝戦に行ってきましたので、テレビ関係者の目線で出演した全グループのレビューを書いてみました。

※今回の企画に携わっているわけではなく、私感を書いています。
ツイッターの画像を利用いたしましたが問題があればおっしゃってください。

愛踊祭とは

今年で開催3年目になる、全国のアイドルが国民的アニメソングをカバーしパフォーマンスを競うコンテストです。地方大会での課題曲は『キューティーハニー』と『魔女っ子メグちゃん』。大会を盛り上げるのは、ももクロの佐々木彩夏さんとアンジュルムさん、MCのヒャダインさんです。

テレビ朝日ミュージックが企画に携わっているため、地上波番組『musicるTV』で地方予選の様子が放送され、決勝戦はAbemaTVにて生中継されました。

出演者は以下の画像の通り。決勝戦では北の出場者から順に、グループのオリジナル曲と課題曲2曲を歌うことになります。優勝は審査員の点数によって決まります。

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(出典:愛踊祭2017~あいどるまつり~国民的アニメソングカバーコンテスト !!

結果

まずは結果から。

審査員特別賞:テーマパークガール、Chuning Candy
ベストオーディエンス賞:SPL∞ASH
優勝:SPL∞ASH
メジャーデビュー決定:Chuning Candy

大会の総括

優勝を決めるのは審査員であり、アイドルを作る側の目線でパフォーマンス(地力)が多角的に評価されていました。

(メロディー、表情、歌詞の解釈、歌割など)
ダンス(構成、キレ・そろっているか、ステージングなど)
グループ(盛り上げ方や世界観など)

といった項目です。

そして、地力に加えて「スキや余白」も評価のポイントとして入っていたでしょう。
現代のアイドルの世界では、クオリティーが高ければ売れるわけではなく、スキや余白が必要です。AKBグループやももクロ、でんぱ組など売れたグループを見ても分かります。「完璧ではないからこそ、応援したくなる」からです。

SPL∞ASHは群を抜いて地力が高くアイドルとしての余白もあったため、今回優勝という結果に終わりました。一組ずつ見ていきましょう。

ミルキーベリー(北海道)

北の王道清純派アイドル。

会場が温まっていない中、アイドルらしくスキもあってかわいらしいパフォーマンスでした。

一組目だったので、表情やダンスの固さはどうしてもありましたが、出演するグループが11組もあるので、出順で差が出てしまうのは仕方ない部分。 

ピイシーズ(東北)

去年優勝したりんご娘の妹分(アルプスおとめ)を倒しての出場。

パワフルなステージでした。金髪のしろたんのメリハリある歌声が響き渡りましたね。非常に表現力が高い子たちで、ステージを広く使うステージングも素晴らしかった。生涯アイドル宣言してましたが、貫いてくれるといいですね!

ケミカルリアクション(北信越)

成沢舞香さんというボーカルと、もう二人のメンバーがダンスをするというダンス&ボーカルユニット。インパクトはかなり大きかったです。見つけた感。

ボーカルの成沢さんは、大会No.1の歌唱力だったと文句なく言えます。声の伸びがすさまじく、「お願い お願い 近寄らないで」のところや「魔女っ子メグは 魔女っ子メグは」という部分は会場に響き渡りました。単純に歌唱力という点では、モー娘。の高橋愛、大阪☆春夏秋冬のMAINAレベル。

そして二人のダンサーたちのエロさも『キューティーハニー』という課題曲にはばっちりはまっていましたね。

会場の盛り上げやステージングという点は、大箱ならではの難しさがあるので次に期待したいと思います。

CY8ER(関東A)

東京で活動しTIFや@JAMにも出ているグループなので、出場者の中では知名度No.1。BiSやベルハーなど有名グループ出身のアイドルが集まったユニットです。

苺りなはむややみぃなど、見た目やキャラが変わっている子が多くその魅力は曲やMCで存分に伝わっていました。オリジナル曲の『コクハクワープ』もCY8ERにしかできない楽曲で、存在感がありました。

東京で活動しているグループだけあり、大箱の盛り上げやステージングも上手く会場をCY8ERの世界に引きずりこんでいきました

ただ、振付師のミキティー本物さんが言ってた通り、どうしてもほかのグループのレベルが高い分、ダンスの地力の粗さという部分が際立ってしまいました。そこで勝負しているグループではないので仕方ないとは思いますが、、

渡良瀬橋43(関東B)

平均年齢10歳の足利市出身グループ。

8歳の原島ルカちゃんは、とにかく小さくてかわいくて今回のアイコン的な存在に。

年齢がゆえひいき目で見られるのを差し引いても堂々としたパフォーマンスでした。アイドルらしくふりふりの歌声かと思いきや、とにかく抑えが効いたのびやかな歌声。8歳の子による煽り。気づいたら「ウリャオイ」と応援してしまっていました。

年齢が若い分、課題曲『キューティーハニー』や『魔女っ子メグちゃん』の解釈が難しく伝わりきらない部分があったかもしれません。メンバーの年齢が上がればまた違った魅力が出てきそうです。

テーマパークガール(関東B)

平均年齢12歳、テーマパークダンスをコンセプトに活動しているグループ。

テーマパークダンスってなに?という感じでしたが、バレエのステップを取り入れたダンスとファンタジーの世界観は確かにディズニーのショーを見ているようでした

白い衣装もとても似合っており、会場はうっとり。グループとしての個性が際立っていました。

強いてあげるなら、セクシーさがある課題曲2曲とグループ2曲の世界観がどうしても合わなかったかなあ、という印象です。

BANZAI JAPAN(関東C)

10人組グループで決勝戦の中では最多人数。「日本を元気に世界へ発信!」を合言葉に日本文化を世界に発信していこうというグループ。そのコンセプトは和風の衣装や日の丸の扇子にも現れています。

大人数ならではフォーメーションダンスで、くぎ付けになりました。ひとつひとつのダンスのフリや移動の動きを見るとかなり練習したんじゃないでしょうか。歌も盛り上げもバランスがよく安心してみていられるグループでした。

ただ、コンセプトや衣装が「和」を軸にした個性的なため、どうしても色物という印象を持たれやすい。課題曲との相性もその部分でずれてしまったかな。。

P.IDL NAGOYA(東海)

働くアイドルというコンセプトで、カフェスタッフとして働きながら活動しているグループ。 

赤でそろえた衣装で登場。まず、オリジナル曲で『逢いたいaddicted』 というグループの代表曲でもあり、沸き曲でもあるチョイスが素晴らしかった。ケチャからよっしゃいくぞ~からドッキュンまで、とにかくコール&レスポンスが多い曲です。ファンの方々が頑張り、会場は一つに。

表情も笑顔で妥協しない、元気づけられるパフォーマンスでした。

フルーレット(関西)

2年連続出場の、滋賀県発のグループ。

去年はピラミッドや階段をメンバーたちで作ったりとアクバティックなステージでしたが、今年はきっちりフリを入れたダンスに。

メンバーたちも言っていたようにダンスや歌などのパフォーマンスは優勝したグループに比べると少し劣るけど、それでも応援したくなってしまう引力があるグループですね。全力感というか、尊さというか。とにかく強い思いが伝わるステージでした。

応援団メンバーだったりんりんちゃんも数十秒で結果残したのはさすが関西人。

SPL∞ASH(中国・四国)

3年連続出場。Perfumeや中元日芽加香、すず香を生み出した名門、アクターズスクール広島のトップチーム。

3年目にして悲願の優勝。オーディエンス賞も獲得した完全優勝でした。

アクターズスクールというだけあってパフォーマンス力は圧倒的。ハロプロの同世代グループにも負けないレベル。それでも過去二年は優勝できず。

今年優勝できた理由は、勝ちたいという強い思いによって、パフォーマンスに余白が生まれたことではないでしょうか。わかりやすかったのがオリジナル曲後のMC部分。メンバーの一人が水を飲みに行って戻ってこなかった時、MCの子が早くしてみたいな事を言って少し緊張した空気になりました。正直言って微笑ましいMCではなかったですが、この一瞬にかける思いが痛いほど伝わりました。アイドルになった瞬間でした。

3年連続の出場のプレッシャーや葛藤を乗り越えてのステージ、そして優勝は本当にすばらしかったです。おめでとうございます!

Chuning Candy(九州・沖縄)

沖縄出身の7人組グループ。キャッツアイタレントスクールに通うスクール生で結成。

とにかくダンサブル。メンバー個々がモデルや女優としても活躍しているだけあってルックスやスタイルがよいため、ダンスがとにかく映えます。イケイケでテンションが上がる感じの雰囲気は夏っぽくて沖縄らしいステージ。長丁場にわたる決戦で観客も疲れていましたが、安心して最後のステージを楽しめました。

そして、ポニーキャニオンからメジャーデビューされるという夢の実現の瞬間を目撃することに。パフォーマンスとルックスは文句ないので、コンセプトや世界観の部分をどのように作っていくのか楽しみですね。全国区になったChuning Candyを見たいです。

最後に

3年越しに優勝をつかんだグループ、メジャーデビューが決まったグループ。アイドルグループの夢が広がるライブでした。地方から来て必死で応援しているファンの方も散見され涙を流している方もおり、ファンとの絆も見えたライブでした。

会場のほとんどのお客さんがあーりんファンでしたが、会場そしてAbemaTVを見ていた方々に確実に思いは伝わったでしょう。出演したグループの夢の実現を祈っています!TIFとかで見られたらいいな!